本日、2025年1月に投稿された作品のランキング上位20名の作品から、ジャンプ編集部の選んだ月間ルーキー賞受賞作品を発表しました。
2025年1月期 受賞作発表はコチラ
受賞作はもちろん、最終候補作となったランキング上位20名の作品の全てに編集部がコメントしていますので、受賞作と合わせてご覧ください。
月間ルーキー賞は毎月開催しているマンガ賞で、現在は2025年2月期のランキングを毎日更新中です。月間ルーキー賞について詳しくは「月間ルーキー賞とは」をご覧ください。
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少年ジャンプ+でルーキー出身作家の新連載が続々開始!
掲載スケジュールは、以下の通りです。
◆2月20日(木)「イマニン」原作:馬渕朝子 作画:安藤コウヘイ
三日月りおは忍者。現代に生きる<イマニンジャ>だ。今の忍具や忍術はハイテクで全て機械で制御できる。
ただ、私の相棒の五十嵐先輩は、今はもう失われた<昔ニンジャ>の厳しい修行のおかげでどうやら本当の忍術が使えるらしく…。
イマドキ忍者のお仕事ラブコメディ、ここに開幕!!
◆2月25日(火)「ラブイズオーバーキル」アストラ芦魔
ここは、刑務所デスライク・プリズン。彼女の名前はスモア・ミルウォーキー。天才研究者であるスモアは日々の研究と業務に追われ恋をする暇もない。
ある時、処刑されたペインキラーという殺し屋が運び込まれるのだが、彼女は誤って秘薬を全部使ってしまい…!?
・馬渕朝子先生、安藤コウヘイ先生の少年ジャンプ+掲載作品はコチラ
・アストラ芦魔先生の少年ジャンプ+掲載作品はコチラ
こんにちは! 少年ジャンプ+編集部です。
「ラブコメ」「能力バトル」などに代表される少年漫画の人気ジャンルは、すでに世の中にヒット作がひしめく激戦区。それだけに、どうやったら差別化できるのか悩まれている新人作家の方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな人気ジャンルであるラブコメ作品の中でも、特に熱い読者からの支持を獲得しTVアニメ化も果たした『道産子ギャルはなまらめんこい』作者の 伊科田海先生にインタビュー!
「少年ジャンプ+漫画賞 2024年【冬期】」の特別審査員でもある伊科田先生に、人気ジャンルで勝ち残っていくために大切なこと、そして新人賞に向けて新人作家さんが心がけるべきことを伺ってきました。
当時「ジャンプスカウトキャラバン」で持ち込んだ漫画は、〆切の関係上制作期間がかなり短かった事もあり、ネームも描かずぶっつけ本番で原稿から入ってしまいました。
そのため、ほとんど内容を添削したり調整したりする事なく、その時の思いつきを詰め込んだラブコメ漫画になってしまいました。
その中には色んな要素が入っていて、「ギャル」「ミイラ」「人型アンドロイド」「北海道弁」などなど…。
他にも細かい要素はありますが、主にこの4つの要素で構成された漫画でした。
『インスタントギャルメンコちゃん』。
(『道産子ギャルはなまらめんこい』コミックス13巻収録)
そこから、「ジャンプスカウトキャラバン」で担当になって頂いた週刊少年ジャンプの編集の方と少年ジャンプ+の編集の方(現担当さん)とのやり取りが始まり、これらの要素がバラバラになります。
まず、週刊少年ジャンプの編集の方が電子工学にお強い方だったので、「ジャンプスカウトキャラバン」に持ち込んだ時点で「人型アンドロイド」の設定を引き継ぎラブコメ漫画の企画を考えようという流れになります。
次に、少年ジャンプ+の方でも企画を作る事になったのですが、既に「人型アンドロイド」を使っちゃったので、余った「ギャル」と「北海道弁」を組み合わせて作る事になりました(『ミイラ』はどうやっても邪魔だったので除外)
すると、「ジャンプスカウトキャラバン」が終わった日の夜に、少年ジャンプ+の担当さんから「2日後に読切企画の〆切がありますが、出せます?」と連絡が来まして、ダメ元でやってみようかなと、すぐに描き始めたのが『どさこい』の第0話の原型(キャラデザ以外ほぼそのまま)でした。
2日後の〆切に読切ネームを提出しましたが、打ち合わせもなくリテイクもないまま素通りで提出する事になったので、正直「これじゃ通らないだろうな」と思いました。
なのでその読切が通ったと聞いた時は、喜びよりも不安の方が大きかったですね。
その後、連載会議で『どさこい』の企画を提出する際に、その読切を第0話として構成する事になっていたので、そこからは特に要素の変化はありませんでした。
結論から言うとキャラデザです。
というのも、他で差別化を図れるほどの技術がないので、そこしか個性を出せる所が無いと感じていました。具体的に言うと「目」と「胸」の描き方です。
『どさこい』のメインヒロインである冬木さんは「ツリ目」で「巨乳」です。
これは単純に自分の好みも含まれていますが、その時自分が知っているラブコメのメインヒロインの中に「ツリ目」の「巨乳」キャラが思いつかなかったんです。
大体こういったデザインはサブヒロインや変化球的な立ち位置のキャラに採用されるケースが多いので、あえてメインに据えたら差別化できるのではというのが最初の発想です。
結果としては、好みが大きく分かれるデザインになったと自覚していますが、「この娘はあの漫画のキャラ」と、少しでも認識しやすくなったのではないかなと思います。
あと、世の中は広くて色んな方がいらっしゃるので「自分だけがこれをイイと思ってるんじゃないか?」と感じても、案外自分と同じような感性を持っている人にはちゃんと届いてくれます。
所謂「大衆向け」を目指す方には是非、「小さなマス」を逃さずに「小さなマスの集合体」を大衆に向けて描いて頂きたいですね。
キャラ作りは主役になるキャラの「特性」や「要素」が最も重要だと思います。
主役の特性や要素をその作品のテーマに反映させる事で、「誰が何をするのか?」が分かりやすくなり、作品自体の訴求力が高まります。
例えば『どさこい』の場合だと、主役となる冬木さんの特性は「ギャル」で要素は「道産子」になります。
また、他のキャラクターについては主役や既存キャラとの「比較」を意識して作ると、他のキャラと被る事がなく、自分の好みや癖にも寄らずに様々なパターンの特性や要素に挑戦出来ます。
演出面はその作品の「舞台」を強く意識する事が効果的だと思います。
『どさこい』では北海道という明確な舞台があったので、必然的にその景色や特有の状況がヒロインをより魅力的にする演出になっていました。
特に雪や白い息、頬や耳の赤らみなんかも、キャラクターの表情をより鮮やかにしてくれますし、臨場感を感じてもらいやすくなります。
その作品に合った景色や出来事を、キャラクターの心情や表情に合わせて描く事で、より魅力的に演出出来ると思っています。
あまりこういう事は言うべきではないかもしれませんが、ある程度の「妥協」は必要だと思います。
痛いほど分かるのですが、新人の時はとにかく「こだわりたい」ですよね。そうしないと何の為に漫画を描いているのか分からなくなるし、何より自分が納得できません。
ただ、そうしていると「完成する可能性」を失っている場合があります。
こだわり過ぎて〆切に間に合わず、ずるずると完成を先延ばしにしてしまい、最終的に途中で飽きて次の漫画を描き始めたりして、同じような結果を繰り返す。
こんな経験をされた方は、新人作家さんの中でも多くいらっしゃると思います。
しかしどんな形であれ、完成しなければ誰かに見てもらう事は難しいので、変化を恐れずに妥協する事も時には必要です。
実際、連載作家になれば〆切に間に合わせる為、やむを得ず妥協したり、何かを犠牲にする事も多々あります。
その練習として、今のうちから「理想主義」よりも「完成主義」を心掛けてみるのもいいかもしれません。
少年ジャンプ+は業界の中でもトップクラスに注目度の高い漫画媒体なので、漫画家には夢があると強く感じられる場所です。
この新人賞をきっかけに沢山の才能が世に出ることを祈りつつ、特別審査員としてあらゆる可能性を零さないように全力を尽くします。
伊科田先生、ありがとうございました!
先生からお話のあった「キャラデザ」「舞台」、そして主人公の「特性」「要素」などを、ぜひ新人作家の皆さんには作品制作で強く意識していただければと思います。
また、「少年ジャンプ+漫画賞 2024年【冬期】」の〆切は今月末に迫っています。「理想主義」よりも「完成主義」という言葉の通り、限られた時間の中で描き上げられた皆さんの力作を拝読するのを、心待ちにしています!
■現在募集中!
『少年ジャンプ+登場キャラ2人だけ!漫画賞』はコチラ↓
『ジャンプ+連載争奪ランキング』はコチラ↓
『少年ジャンプ+』への持ち込みはコチラ↓
2/4(火)にジャンプルーキー!出身作家のジャンプコミックスが発売!!
◆英雄機関【1】 原作:蔡河ケイ 漫画:高橋アキラ
21世紀後半――様々な問題から存亡の危機に瀕した地球人類は本格的な宇宙開発を始める。
それから約一世紀、宇宙に踏み出した人類の新たな脅威となったのは未知の生物「星獣」。それに対抗すべく兵器「機鎧」を造り出し、開拓団を守り戦う戦士は人々にとって“英雄”であった。
そんな中、機鎧製造工場で働くリュウは裕福ではないものの息子のレオと二人で楽しく暮らしていた。
これは、そんな平凡だった一人の男が、英雄になる物語である――。
1巻試し読みはコチラ
◆このクラスにギャルはいない【1】 時田時雨
「物語の中の、キラキラした女の子のようになりたくて――」
真面目な優等生・七瀬さん、ギャルに大変身して高校デビュー!でも、そもそも友達ってどうやって作るんだっけ!?
そんな中、ヤンキーの間宮くんと仲良くなれたが、彼にも同じく秘密があって…。ほっこり笑えて優しい気持ち!ギャル優等生のピース&ハートフル学園コメディ、開幕です!
1巻試し読みはコチラ
本日、「掲載・受賞経験者限定 第2回 悩める新人漫画家作品募集!」の応募受付を開始しました!
自分の漫画の掲載先に悩んでいませんか?
「少年ジャンプ+」では新人漫画家(読切掲載もしくは賞受賞)の方の作品を募集します。
「賞を受賞したけど次の作品で迷ってる」
「連載・読切のネームがなかなか上手くいかない」
「自分に合っている媒体を見つけたい」
そんな方に向けた作品募集企画です。
「過去に他媒体に掲載済みの作品」でも、
「ネーム」でも、「オリジナル同人誌」でも、
もちろん「新作」でも、
投稿作はご自身の実力のわかるものであれば何でも大丈夫です。
期間中に投稿された作品、全てに返信します。
締切は2025年4月13日(日)です。
少年ジャンプ+に少しでもご興味ある新人漫画家の皆さま、ご応募お待ちしております。
※こちらはジャンプルーキー!への投稿ではなく、応募受付フォームから応募していただく企画です。
→くわしくはコチラから